不動産一括査定サイトは市場を鈍化させる!?
ウェルワークス | 2012/09/23 | ニュース・ブログ, ヒトリゴト, 離婚不動産の売却
不動産の売却を依頼する時、
または不動産の査定をしてもらう時、
不動産の一括査定サイトを利用されるケースが
都内では全体の3割近いと聞きます。
この不動産の一括査定サイトとは、
売りたい方(売主)とその物件を媒介(預かる)する業者を
マッチングするサイトです。
私も4年前に一度、
どういうシステムかを知る為に、
参加した業者として、
意見を述べさせて頂きます。
仕組みはというと、
まず売りたい方(売主)が物件の情報を登録し、
参加登録している複数の業者が査定に参加し、
売主が査定した業者の中から業者を選ぶシステムです。
基本的にサイトの運営は
この査定に参加した業者の課金で成り立っています。
売りたい方は基本的に無料ですが、
査定に参加する業者は課金が必要と言う事です。
ここがこの手のサイトの「みそ」ですね。
ここで、ちょっと余談です。
情報化社会では
常に情報を得たい側と
情報を提供する側がいて成り立っています。
本来、情報を得たい側が、
情報を提供してくれる側に、
金銭等を支払って、情報を得る。
これが、一般的ですよね。
しかし、この不動産一括査定サイトの場合は逆です。
しかも、情報(査定)を提供して、さらに課金をして、
その業者が選ばれるかどうかはわからない。
という、完全に売主サイドに立ったシステムです。
そこで、こんな弊害があるとは思いませんか?
この不動産の一括査定サイトに登録している不動産業者は
単なるボランティアで査定に参加している訳ではなく、
査定後、物件を預かって、売却した際の仲介手数料で生業を得る訳です。
そうすると、物件を預かりたいが為に、
売主に選んでもらいたい光線を発する事になりますよね。
査定に参加した他の会社よりも
甘い(高い)査定をしたり、
評価を甘くしたり、
物件を持ち上げたり、
手持ちの客がいる・・アピールをしたり、
売主に尻尾をふる結果を招く事になります。
その結果、その査定価格で市場に出しても
当然売れる可能性は低いですよね。
これは買主を愚弄した結果といえませんか?
現在、ネットを検索すると、
市場価格も相場も調べようと思えば、
ある程度、自分で幾らでも調べられる時代です。
当然買主も相場を調べますよね。
そうするとどうなるか?
物件は売れない。
仲介業者は儲からない。
この結果、市場が鈍化する。。
今年に入って、
一括査定サイトを利用した方で、
物件が売れない・・という声を沢山聞きます。
これは当然の結果ですね。
売主あっての買主ですが、
買主あっての売主ですよ。
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