離婚前の不動産の名義変更について
ウェルワークス | 2012/09/18 | ニュース・ブログ, 住宅ローン・金利, 離婚不動産の売却
こんにちは松野です。
夫の持分を、妻に変更してしまった話です。
離婚に伴う不動産の売却に携わっておりますと、
いろんなケースに出くわします。
通常は、住宅ローンが残っている場合、
その主債務者の持分の全部を、
妻に移転する事は、銀行の同意が必要となっています。
ただし、銀行が同意する事はありえません。
持分あっての、担保設定ですので、
その持分だけ、妻に移転するなど、
銀行が同意するはずもありません。
では本当に、銀行の同意を得ずに、
妻に移転する事が出来ないのか?
同業種の先輩や、大手の不動産会社の友人にも訪ねてみましたが、
答えは皆、
出来ない・・・
やった事がない・・・
でした。
諸事情あって、この持分移転は、
妻にとって最大の防御になると判断していましたので、
何とか方法を見つけるしかない・・
しかし、よくよく考えてみると、
登記の問題と、持分の問題と、銀行の問題は別だし
登記するのは司法書士で、
夫の同意さえあれば、登記上の問題はないはず。。
これが、答えでした。
弁護士主導で、住宅ローンは夫のままで、
夫の持分を妻に全部移転してしまいました。
この結果、謄本上に違和感があるのは、
致し方ない事です。
その後、売却する際、
銀行に売却している事と、
事情があって持分を移転した事、
残債は売却費用で賄える事を伝え、
売却が完了しました。
銀行の担当の方も最初びっくりしていましたが、
銀行にとっては、残債を全て返済できるスキームを
説明出来さえすれば問題ない訳ですから。
もちろん売却前提での持分移転の場合です。
これが、単に持分の移転だけをして
居住し続けている事がわかった場合、
間違いなく一括返済を迫られる事になるでしょう。
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