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離婚売却相談は愚直に真摯に双方の話を聞く事

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こんにちは、松野です。

毎年の傾向ではありますが、
1月は離婚に伴っての家の売却相談が多い月です。

新しい年のスタートの月、
今年こそは・・・
昨年よりも・・・

そんな前向きな気持ちの中で、
過去を清算したい思いも同時に出てくる。

1月はそんな月なのかもしれませんね。

過去を清算するという事は、
楽しかった思い出も、辛かった思い出も、
夫婦関係の解消とともに、意図的に削除してしまう事。

でも、そんな事が本当に可能なのだろうか?

懐疑的な思いが頭をよぎる時があります。

『過去を清算する』というより、『再出発したい』と、
表現する方が、腑に落ちる感覚があります。

『過去を清算する』というと、
過去に対する嫌悪感が充満している感じがし、

『再出発したい』というと、
目線が、明るい将来に向かっていて、
明るい将来を見据えている感じがします。

同じ内容でも、表現(ベクトル)の違いによって、
相手が受ける感じ方も正反対という事になります。

当然、離婚に伴っての不動産の売却の話なので、
双方の意見が同じ立ち位置からという事ばかりではありません。

片方の意見に偏ってしまっては、盲目になってしまいます。
一旦、盲目になってしまうと、そこに壁が出来てしまいます。

夫婦のどちらが悪かったのか?
どちらに落ち度があったのか?
過失があったのか?

そんな事を探る事が本意ではありません。

過去に何かがあって、どういう事が起こっていたにしても、
大事な事は、これからどう進めていくのか?

お互いどうする事が一番の最善策なのか。

いつも、そこの芯がぶれない事を心がけています。

今、幾つかの相談を頂いています。
どう進めていくのか、いつも迷いが無い訳ではありません。

相談者の苦しみや悲しみ、悲壮に
同情を抱く事が無い訳ではありませんが、
芯がぶれないよう取り組んでいきたいと思います。

世の中は無情(無常)と感じる事があるかもしれませんが、
そんな時は世の中は夢場(むじょう)だと思って下さい。

そんな立ち位置で、これからも相談にのっていければと思っています。


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2度も騙された高齢者、救出的な売却

先日、相談から4カ月目で中古戸建ての売却の契約を終えた。

売主は80代女性。

足が不自由で、一人では歩けないので、
その娘さんが、実質的な売却の窓口をしている。
その娘さんも、体が不自由で手押し車を支えにしている。

2人とも障害者の認定を受けているが、
自費で介護士の世話を受けている為、
金銭的に切迫した状態でした。

【物件状況】

5年前に中古戸建てを2,800万円で現金で購入する。

・15年通院する病院の近くで、通院に便利。
・信頼していた不動産会社Aからの紹介だった。

だんだん体に自由がきかなくなったので、売却をA社に相談したが、
なぜか取り合ってくれなかった。

仕方なく、ポストに投かんされていたチラシを見て、○友不動産に売却を相談する。

その○友不動産の調査で未接道だと判明し、査定価格は1,400万円と告げられる。

○友不動産を信用し、一旦1,550万円で販売を開始する。

↓  (3ヵ月間案内は0件)

3ヵ月間売れず、価格1,330万円に変更し専任媒介を更新する。

↓  (この間も案内は0件)

1ヶ月間売れず。
『住みながらの売却は、案内がしにくい』と言われ、アパートに引っ越す。

1ヶ月後、急に買い手が見つかったと連絡がある。価格600万円

この金額には応じられないと告げると、700万円に価格を上げてきた。

この金額にも応じられないと告げるも、しつこく契約を契約を迫ってきた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

知人を介して紹介される。

そもそも購入時の2,800万円は何だったのか?
購入時の重要事項説明書には位置指定道路に接道と記載されている。

しかし、調査後やはり未接道だった。

虚偽なのか、調査不足なのか・・・
どちらにしても、仲介した会社Aに責任義務はある。

売主が購入時仲介してくれた会社Aに何度も連絡し、
私も何度も連絡したが、当時の担当者は亡くなっていてはっきりしない。

のちに、当時の売主に直接話を聞く事になる。
もしかしたら売主の義務違反もあり、訴訟する可能性を伝えると、
当時虚偽があった事を教えてくれた。
当時の売主も、双方の仲介会社も未接道である事は知っていた事になる。

その内容を売主に伝えるが、都庁の相談センターに相談する事も
訴える事も、売主の意思でやめた。

売主本人にはその費用も時間も無い。
借りる事も出来ない。
時間をかけて裁判をしても、先が長く無いし・・と。
至急にお金が必要だった。

結局、○友不動産には専任媒介を解除させ、
私の方で、預かる事になった。

未接道とはいえ、600万円や700万円はあり得ない。。

体が不自由で、歩くのも会話も覚束無い高齢の女性を・・・
私は許せなかった。私が訴えて返金させたいぐらいだ。

現金で購入する事のリスクはある。
住宅ローンを組めば、銀行が物件も審査してくれるし、
もし、未接道であればその評価までの融資になる。

売主は何度も私の前で涙を流した。
騙された事と、さらに騙されそうになった自分の不甲斐なさ、
そして、それに対抗できない金銭状況と、体の不自由さに。

2,800万円で購入した家が、5年後1,350万円になった。
5年間住んだ事を加味しても、約1,450万円のロスになった。

綺麗事に聞こえるかもしれないが、
こんな事が起きなければいいと心から思う。

これから日本は高齢化社会が進み、
身寄りの無い高齢者が増える。

どこかで、また被害者が出るのだろうか・・・


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『人の動きを横目で見ない』

こんにちは松野です。

新年あけまして、1週間が過ぎました。

昨年10月~12月の不動産の動きが急速に鈍化し、
当てが外れた不動産仲介会社は新年早々の挽回に勤み、
仲介手数料無料などの戦略をとっている会社が増えてますね。

厳密には仲介手数料無料は戦略ではなく、
単なる至極の無策を露呈しているだけですが。

不動産の活況期である9月~4月の内、10月~12月が不振だった為、
大方の不動産会社は、年明け早々の立ち上がりが早いとの見込みを
立てているようです。

そんな中でも、私の友人の会社などは、
そんな周りの不振には気も止めず、相変わらずの堅調で、
レコードを記録している会社が幾つもあり、
学ぶべき事も多々あります。

今年は、まともな経済を期待していたら怪我をすると、
誰もが共通の認識を持っていて、全体が硬直した年かと思います。

いい湯加減かと思って、足を突っ込んでみたら、
下の方は水だったなんて、子供の頃はそんな経験沢山ありましたが、
大人になると余計な経験値が、無茶を抑制して、
程良く、賢く、無難に・・・
人の動きを横目で見つつ、行動するようになる。
あたかもそれが、正しい事のように。

なので、私は今年の全体の大義を『人の動きを横目で見ない』
に決めました。

【近況報告】

弊社では、年末も引き続き離婚による売却相談があり、
年末は静岡(物件は世田谷区)、年始早々は長野(物件は練馬区)に
行く事になったり、また12月30日には文京区のマンションの買取検討の為、
当事者と夜間まで相談をしたりと、例年の始末を過ごしました。

昨年売却に至れなかった幾つかの案件を、何とか1月中に契約まで
もっていけるよう対策を立てたり、
売却出来ずに任意売却(競売など)になってしまった反省なども、
今年は活かしていきたいと思います。


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