不公平はありがたい
ウェルワークス | 2012/10/06 | ニュース・ブログ, ヒトリゴト
私は長崎県のある農家の二男として生まれました。
小学校の時、2学期になるとクラス中のみんなが、
夏休みに行った家族旅行の話で盛り上がります。
お土産の交換などもして、
すごく楽しい光景です。
ただ私には盛り上がる話題はありません。
夏休みと言えば、朝から畑の手伝い。
両親と祖父母と兄弟3人で畑の仕事。
雨の日以外は休みはありません。
ただ両親は雨の日でも休みではありません。
雨の日でも、やる事はあります。
小屋で農機具の手入れやら、
野菜の仕分け、箱作り、出荷の準備などで、
休んでいる暇はありません。
牛や鶏の餌やりに、 小屋の掃除に。
小学校の時の私の日課は、
学校から帰ってくると、
まず畑の手伝い。
それから風呂を沸かす。
風呂に水を溜めて、
箱マッチを擦って、
新聞紙を破って火を付け、 そして小枝に・・
湯加減を見ながら・・
その間にジャガイモや里芋の皮むき。
それが終わったら、 破って残った数日前の新聞を読む。
これをほぼ毎日やった記憶があります。
中学校の時もほぼ同じです。
学校から帰ってくる時間が遅くなっただけで、
やる事は同じです。
この頃は、我が家もいろいろ大人の事情があって、
兄弟3人は、ほぼ畑仕事ばかりしていた記憶があります。
そのお陰か足腰は丈夫な方だと自負しています。
そんな事で旅行はというと、
恥ずかしながら、ほとんど記憶にありません。
外食も年に一・二度行った記憶しかありません。
両親によると、
どこどこと・・どこどこと・・
行ったような、行かなかったような・・
まぁ今になってみれば、
どっちでもいい話です。
そのお陰かどうかはわかりませんが、
社会に出てからも休日という感覚がわからない事があります。
今でもそうです。
子供ながらに思っていた事は、
公平とは学校の授業と給食の時だけ。
それ以外で公平なんかない。
今、思うとそんな事を子供の頃に気付かせてくれた
両親と環境に心から感謝だなぁ・・。
ありがたいなぁ・・
休みが無い幸せって。
時が流れて、親の年になってみて、
そう感じる事があります。
家族旅行なんか行かなくたって、
外食なんか行かなくたって、
それはそれでいい。
今、不公平が僕を見方してくれている・・
そう感じて前にだけ進みます。
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