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不公平はありがたい④

 

僕の方をとんとん・・と

 

振り返ると、

薄暗さの中に、警帽を被った警察官と目があった。

 

まずっ・・

 

『君いくつ・・』

 

『じゅ・・う・・・・』

 

『高校生?』

 

『いや・・・』

 

 

翌日、強制的に長崎に帰らされる事になる。

 

会社の社長もちょうど福岡まで出張があって、

一緒に新幹線に乗って、九州へ。

 

社長が新幹線内で、お土産に買ってくれた小瓶のバランタイン12年もの。

なぜバーボンなの?・・と思ったが、聞かなかった。

 

東京に戻ってきたら一緒に飲もう・・・

そんな思いでもあったのだろうか。

 

福岡駅に迎えに来ていた両親と、

担任の先生と教頭先生に肩を抱かれ、

複雑な思いで、8日ぶりに家に帰る。

 

高校は家出を病欠扱いにしたみたいで、

何事もなかったように高校2年生にもどれました。

 

ただ、扱いが変わった。

 

学校では罰として、

2年生の終わりまでの半年間を他の生徒の方をむいての授業。

先生と同じ台の上に机を上げて、先生と同じ方向を向いて授業。

なので、黒板は見えないし、黒板を消した後のチョークの粉が肩にびっしりつくし、

居眠りは出来ないし、いつも他の生徒がこちらをみていて落ち着かないし。

 

発表も常に、他の生徒の方を見て発表し、

話すのも、他の生徒の方をみて。

 

弁当も他の生徒の方をみて。

 

体育以外は全部。

音楽も、理科の実験も、全部他の生徒の方を見て授業。

 

なんという罰。

不公平な・・

 

学校としては、

家出人が高校から出る事は前代未聞で、

絶対にあってはならないし、許せない事。

 

県でも有数の進学校。

朝7時30分から午前中は5時間、午後は4時間の授業。

夏休みは実質休みは1週間。残りの30日以上は補習という名の授業。

冬休みも実質3日。残りは補習。

 

こんな学校に来るんじゃなかった。

 

 

しかし、今思うとこの罰が役にたっている気がします。

人前で話す時、人前で歌う時、みんなの前で説明する時、

いつもこの罰の事を思い出します。

 

あぁ・・あの時の罰は、このリハーサルだったんだ・・

 


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不公平はありがたい③

 

17才で家を出て

中野区弥生町の空調の会社に入社(?)しました。

 

寮完備、経歴不問、年齢不問、即日入社可能。

こんな条件にあう会社はそんなに多くない。

 

なので、それ相応の人が働いているのは簡単に想像がつく。

 

寮完備。

といっても、8畳のワンルームに

錆びて手油が染みついて、べとべとしたパイプの2段ベッドが4つあって、

青カビのすっぱい臭いと、やにの臭いが混じってで

1時間居るだけで、あたまがくらくらする部屋。

 

靴下を履いて歩くだけで足裏にじわっと感じる湿度。

 

そして、寮の住民は

体じゅうに鮮やかな模様が入っている人。

腕や足首に黒い墨を入れている人。

国籍の違うアジア系の人と南国系の人、あとインド人。

オール金歯で、いつもにやにやしている人。

歯がなく、梅干しみたいに口元がしぼんだ年齢不詳の人。

 

などなど私も入れて計8人。

 

 

17歳の男の子には全くもって住んだ事のない、まさに異国。

 

2日前に東京にやってきて、いきなり多国籍か・・

と、言いたくなるくらい不思議な臭いが混じった異国。

 

 

乗せてもらった10tトラックの運転手の敏(とし)さんが、

青梅駅近くで最後の荷物を下ろす時、

私も一緒に降ろしてもらった。

 

『母親には連絡しとけよ。。』

と言い残して、敏さんは行ってしまった。

 

長崎の諫早から広島の呉、 呉から滋賀、

滋賀から長野、長野から青梅。

 

荷物の積み下ろしを手伝いながら、

4日間のヒッチハイクの旅。

 

幸運にも、1台のトラックで、東京までこれたのだ。

 

 

そして初の東京。

中央線に乗って、新宿へ。

 

憧れの西新宿を歩いた。

 

高層ビル群に吐き気を催して、

歩きながら公園を探し、そこのベンチで夜を明かした。

 

朝になって、高層ビル群を背に、

フロームAを片手に西へ歩き、

熊野神社前の交番のお巡りさんに声をかけられそうになって、

小走りに路地に逃げ込んだ。

 

そこから方南通りをさらに西へ。

当てにしていた会社に着いた。

 

そこが、その異国の寮がある会社だったのだ。

 

30分前に電話予約をしておいたが、

初めての道で、地図もなく、人に聞いて・・・

 

15分の遅刻。

 

 

電話予約の時もそうだったが、

言葉のなまりのせいか、受付の女性がは『日本の方ですか?』と・・

大変失礼な話だが、それに反論する余裕も無く面接へ。

 

『履歴書は?・・』

『免許証は?・・』

 

『いや・・もっていません。』

 

『住民票は?・・』

 

『いや・・それも持っていません。』

 

『いくつ?』

 

『17歳になったばかりです・・』

 

『どこから来たの?』

 

『長崎です。』

 

『両親には言ってきたの?』

 

『・・・・・・』

 

これで、面接は終了。

 

 

仕事の内容は

ビルの空調設備の交換と、保守点検。

 

朝5時から夕方5時までが仕事。

 

寮に戻る6時以降は自由な時間。

 

寮に風呂が無い為、

銭湯に行く人もいれば、

買い物に行く人、夕食に行く人、寝る人もいる。

 

私はといえば、すぐに川島商店街の中の銭湯に行って、

銭湯の向かいの中華屋で夕食を済ませ、

商店街入り口付近のパン屋で夜食を買って帰る。

 

ほとんどそのルーティーンで、

川島商店街でそのほとんどを済ませていた。

 

6日目の仕事の後、銭湯に行って、

向かいの中華屋に行こうと思ったが、

うどんが食べたくなって、蕎麦屋を探す。

 

近くに蕎麦屋がなく、誰かに聞こうと思って、

銭湯から出てきたおじさんに声をかけた。

 

すると、僕の肩を誰かがトントン・・と。

 

 

つづきは次回で

 

 


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因果の話

 

いろんな方とお話をしていると、

たまに『因果だな・・』と言う方がいます。

 

困った事が起こると『因果だよな・・俺ばっかり・・』 という方がいます。

 

なんで俺ばっかり、こんな事が起きるんだ!

と言う時に使う言葉だと思いますが。

 

私はこの言葉はほとんど使った事はありませんが、

使う方はしょっちゅう使いますね。

 

『因果』とは、原因があって結果がある

と書きます。

 

なので、何か原因があるから、その結果になっている。

 

と、捉えた場合に、その人には何か原因がある・・

と考えた方が自然なのでしょう。

 

そんな事を考えながら自分を振り返ってみたり、

人を観察しているととても面白いですね。

 

あの時、こうだったから、こういう結果になったんだ。。

いい事も悪い事も。

 

と、自分でも納得できますよね。

 


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離婚と不動産を売却を綴った日記

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机の上の引き出しを整理していた時、

引き出しの一番下にあった

ある方の日記の写しが入ったファイルを発見しました。

 

いつか使う時が来るだろうとしまっておいたもの。

 

離婚して不動産の売却に至る過程が綴られた数十枚の日記の写し。

 

万が一の時に備えて、

時系列に綴られた夫婦のやりとりの日記。

 

結局は調停にも至らず、話し合いで済み、

この日記の出番はなく合意の基に離婚し不動産の売却も完了しました。

 

しかし、この日記が調停に持ち込ませないで、

優位に進める事ができた一番の功労者でもあります。

 

この日記の存在を明かした時、

相手は負けを認め、 自分に責任がある事も認めた。

 

調停をしても勝てっこ無いと・・

 

それから夫婦間のいざこざがある場合や、

今後、離婚や不動産の売却の可能性がある場合は、

必ず日記を書くように勧めています。

 

書いている中身の問題ではありません。

その存在に効力があります。

 

もし、そのような事態で、

この記事をご覧頂いた方は ぜひ日記を付けて下さい。

 


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離婚と不動産の売却と親の反対

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離婚する時、家を売る時に親に相談する方がいます。

そして反対されて、悩む方がいます。

 

そもそも家を買う時も、売る時も、離婚する時も

親に相談すること自体、やってはいけない行為の一つです。

 

結婚相手は勝手に選ぶのに。

 

結婚相手にふさわしい人かどうかを

親に相談しますか?

 

まだ、親の保護という足かせが必要ですか?

 

あなたは結婚した時点から、

親に依存する子供ではなく、独立した個人主体なのです。

 

親の助言を聞き入れる必要はありません。(道徳的な事以外は)

 

いったん、経済的自立を果たしたら、

親の助言に盲目的に従う必要はありません。(道徳的な事以外は)

 

自分を誇示するつもりはありませんが、

家を購入する際、親にも妻にも相談する事なく購入を決めました。

 

実際は販売の図面を見て5分で決めました。

購入申し込みを入れてから、場所を見に行った程度です。

 

もちろん更地の状態でした。(畑でした)

 

妻には、

『・・・・の家を買う事にしたから、見といて。』

 

これだけです。

 

知人の分譲会社にも

『見なくていいんですか?』

と、言われたぐらいで。

 

よく知らない場所でしたし、

行った事も無い所でしたが、

『見なくていいです。だいたいわかりますから。』

 

と、その程度で済ませました。

 

親にも、妻の両親にも、購入した後で伝えた程度です。

 

仕事もそうです。

『会社辞めて、自分でやる事にしたから・・』

妻は笑顔で

『いいんじゃない・・・がんばってね。もっと美味しいもの食べられるようにしてね・・』

 

『わかった。頑張るよ。』

 

これだけです。

 

仕事の事で、親に相談する事ももちろんありません。

 

自分勝手に生きておいて、

都合のいい時だけ親に相談する事自体

わがままというものです。

 

相談されると親は喜んでくれると思いますが。

 

人は自分勝手は生き物なので、

いい事は相談しないけど、悪い事は相談する傾向にあります。

 

ですが、本来いい事も悪い事も親に相談するべきではありません。

 

あなたは一生親に相談する相談依存症で終わりますか?

 

自分で決めて、自分で進めない限り本当の自立はありえません。

 

そして、幸せも遠のきます。

 

 

余談になりますが、

親切とは「親を切る」と書きますね。

 

直訳すれば、

親を切って初めて、

親切なのでしょうね。

 

親を切る事は、親切で望ましい事なのだと思います。

逆に親を切れない事は、不親切で親不孝だとも言えますね。

 

どちらを選ぶかは、あなた次第です。

 

ちなみに両方は選べませんので・・

 

 


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