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離婚の理由は『性格の不一致』? 『お金』?

6年間、離婚による家の売却に携わっている中で、
幾つかの統計があります。
あくまでも弊社の統計です。

他の複数のサイトなどでは、離婚理由の1位が『性格の不一致』。

その内男性の60%以上、女性の40%以上が
『性格の不一致』と書かれています。

ちなみに・・・

2位 暴力・DV
3位 不貞行為・異性関係(浮気・不倫)
4位 経済力が無い(仕事をしない・無駄使い)

となっています。

しかし、実際のところはどうでしょうか?

そもそも、離婚理由の1位が『性格の不一致』となっていますが、
世の中に性格が合致(一致)した夫婦など、
どのくらいの割合でいるのでしょうか?

ある新聞の調査では、具体的な例をあげて、
夫婦間の性格の一致(不一致)調査を行った結果、
90%以上の方が性格の不一致があると答えています。

この事からもわかるように、もともと他人同士だったものが、
ある時(婚姻届提出時)から、戸籍上夫婦になっただけで、
血の繋がりがある訳ではなく、
夫婦と言えども所詮他人は他人なので、
性格の一致など無いという事がわかります。

血の繋がりのある親族でさえ、
性格の完全一致などありえない中で、
性格が完全に一致した夫婦は無いという事です。

もし、離婚の理由が前記のように『性格の不一致』であるならば、
世の中の夫婦のほとんどが離婚するという前提になります。

現在の日本の離婚率は徐々に上がってはいますが、約20%弱です。
もし仮に、この約20%弱の全員が『性格の不一致』で離婚したとしても、
その事自体が離婚の理由と決めつけるには尚早だと思います。

弊社の統計は離婚そのものの統計ではなく、
当然、家の売却が前提での離婚と言う事になりますので、
若干誤差は出てくるかとは思いますが。

離婚を考える原因になったもので、
最も多いのは不貞行為(浮気・不倫)です。

その結果、相手に対する不信(不審)が募り、離婚に至る。
というケースが最も多く60%強です。

次に多いのは金銭感覚(借金・ギャンブル・遊びのお金)の違いです。

その結果、生活が出来ない、住宅ローンが払えないなどで、離婚に至る。
というケースが約30%強です。

不貞行為で離婚する60%強の中で、
借金がある割合は80%にものぼっています。

という事は、『性格の不一致』が離婚の原因でも、理由でも無い。

という事です。これが事実です。

余談になりますが、
不貞行為をしたが、離婚しなかった理由の1位は・・・
男性に対しては経済力、女性に対しては子供の為。

この背景から考えられる事は、
必ずしも不貞行為そのものが離婚の原因や理由でも無く、
『お金』『経済力』があるかないか。

これが事実ではないでしょうか。


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