2度も騙された高齢者、救出的な売却
ウェルワークス | 2012/01/24 | ニュース・ブログ, 離婚不動産の売却
先日、相談から4カ月目で中古戸建ての売却の契約を終えた。
売主は80代女性。
足が不自由で、一人では歩けないので、
その娘さんが、実質的な売却の窓口をしている。
その娘さんも、体が不自由で手押し車を支えにしている。
2人とも障害者の認定を受けているが、
自費で介護士の世話を受けている為、
金銭的に切迫した状態でした。
【物件状況】
5年前に中古戸建てを2,800万円で現金で購入する。
・15年通院する病院の近くで、通院に便利。
・信頼していた不動産会社Aからの紹介だった。
↓
だんだん体に自由がきかなくなったので、売却をA社に相談したが、
なぜか取り合ってくれなかった。
↓
仕方なく、ポストに投かんされていたチラシを見て、○友不動産に売却を相談する。
↓
その○友不動産の調査で未接道だと判明し、査定価格は1,400万円と告げられる。
↓
○友不動産を信用し、一旦1,550万円で販売を開始する。
↓ (3ヵ月間案内は0件)
3ヵ月間売れず、価格1,330万円に変更し専任媒介を更新する。
↓ (この間も案内は0件)
1ヶ月間売れず。
『住みながらの売却は、案内がしにくい』と言われ、アパートに引っ越す。
↓
1ヶ月後、急に買い手が見つかったと連絡がある。価格600万円
↓
この金額には応じられないと告げると、700万円に価格を上げてきた。
↓
この金額にも応じられないと告げるも、しつこく契約を契約を迫ってきた。
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知人を介して紹介される。
そもそも購入時の2,800万円は何だったのか?
購入時の重要事項説明書には位置指定道路に接道と記載されている。
しかし、調査後やはり未接道だった。
虚偽なのか、調査不足なのか・・・
どちらにしても、仲介した会社Aに責任義務はある。
売主が購入時仲介してくれた会社Aに何度も連絡し、
私も何度も連絡したが、当時の担当者は亡くなっていてはっきりしない。
のちに、当時の売主に直接話を聞く事になる。
もしかしたら売主の義務違反もあり、訴訟する可能性を伝えると、
当時虚偽があった事を教えてくれた。
当時の売主も、双方の仲介会社も未接道である事は知っていた事になる。
その内容を売主に伝えるが、都庁の相談センターに相談する事も
訴える事も、売主の意思でやめた。
売主本人にはその費用も時間も無い。
借りる事も出来ない。
時間をかけて裁判をしても、先が長く無いし・・と。
至急にお金が必要だった。
結局、○友不動産には専任媒介を解除させ、
私の方で、預かる事になった。
未接道とはいえ、600万円や700万円はあり得ない。。
体が不自由で、歩くのも会話も覚束無い高齢の女性を・・・
私は許せなかった。私が訴えて返金させたいぐらいだ。
現金で購入する事のリスクはある。
住宅ローンを組めば、銀行が物件も審査してくれるし、
もし、未接道であればその評価までの融資になる。
売主は何度も私の前で涙を流した。
騙された事と、さらに騙されそうになった自分の不甲斐なさ、
そして、それに対抗できない金銭状況と、体の不自由さに。
2,800万円で購入した家が、5年後1,350万円になった。
5年間住んだ事を加味しても、約1,450万円のロスになった。
綺麗事に聞こえるかもしれないが、
こんな事が起きなければいいと心から思う。
これから日本は高齢化社会が進み、
身寄りの無い高齢者が増える。
どこかで、また被害者が出るのだろうか・・・
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